新型コロナウイルスの時代:ブランドが危機を乗り越える方法

by Robyn Lindars | 2020年5月6日| Covid-19、感情分析、ソーシャルモニタリング
参照元:https://www.netbase.com/blog/social-crisis-covid/
本記事はNetBase Solutionsによって書かれた上記の記事を翻訳したものです。

ブランドにとっての危機的状況は、市場の混乱やソーシャルメディアでのブランドに対するネガティブな投稿など、様々な原因で発生します。どのような原因であろうと、予期せぬ事態に対応できるよう対策を準備しておくことは無駄にはなりません。新型コロナウイルスに対する各ブランドの対応を見れば、十分に準備していたブランドとそうでないブランドが分かります。

社会全体が新型コロナウイルスと戦う中、どのブランドも危機の真っ只中にいます。NetBase Quidによる最新のレポート「How Brands Manage a Social Crisis」では、ブランドへの被害を最小限に抑えながら新型コロナウイルスの危機を乗り越えるためのヒントを提供しています。この記事では、レポートの概要をご紹介します。

ブランド危機はパンデミックのように拡大する

新型コロナウイルスの世界的なパンデミック以前に発表された 2019 global crisis survey では、調査した2,084人の上級幹部の69%が過去5年間に少なくとも1回はブランド危機を経験していることがわかりました。また、回答者の95%が将来的にまたブランドの危機に見舞われるだろうと予想しています。実際にこの後すぐ、新型コロナウイルスの発生によって各ブランドの危機対応計画が試されることになりました。

ソーシャルメディアの時代、オンラインでのネガティブな感情はブランドの評判、ひいてはその収益を大きく左右する可能性があるため、危機管理にはスピードが求められます。

たとえば、2019年、世界中が注目するバスケットボールの試合で Zion Williamson 選手の履いていたNikeのシューズが破損し、Zion Williamson 選手が負傷したことがニュースになりました。

ナイキシューズクライシス

当然、Nikeへの信頼は一時的に失墜し株価も急落しましたが、Nikeはすぐに危機対応策を実行に移して素早く適切に対応しました。これはブランドが危機的状況に上手く対応した例と言えるでしょう。

グローバル市場では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてビジネスは大きな打撃を受け、ほとんどの企業で後がない状況になっています。それでも社会的な隔離状態の中で各ブランドは迅速な対応を見せています。たとえば、蒸留酒メーカーでは製造ラインを手指消毒剤の製造に切り替えたり、アパレルメーカーではマスクの生産を始めたり、自動車メーカーは人工呼吸器の製造に着手したりと、臨機応変に社会の需要に応えていることが分かります。危機に備えた対策ができているブランドは、いち早く危機的状況に適用し乗り越えることができます。

危機の発生に気付くのが早ければ早いほど、効果的な対応ができます。業界のリーダーが危機によるダメージを軽減・回避するため次世代AIによるソーシャル・アナリティクスの力を利用するのはそのためです。レポートで危機マネジメントに有効なツールや戦略をご紹介しています。レポートをチェックしてあなたのブランドの対策にもご活用ください。

まずは、あなたのブランドのベースラインを理解することから始まります。

社会の状況に合わせたベンチマークの再設定

一般的に、ベンチマークは危機の真っただ中で確認すべきものではありませんが、私たちは今社会が「new normal(新しい常識)」へと転換する真っ只中にいます。新型コロナウイルス影響下での「常識」がどのようなものなのか再検討し、ブランドのメトリクス評価を修正すべき時であると言えるでしょう。

NetBaseでは、ダッシュボードのテンプレートを使用して簡単に新しいベンチマークダッシュボードを作成することができます。

危機管理ブランドベンチマーク

ベンチマークダッシュボードでは、主要なメトリクスを長期にわたって評価できるため、ベースラインがどのように変化したかを確認できます。「新しい常識」の中でのベンチマークを設定しなおしたえうでソーシャル・アナリティクスを行うことにより、関連するその他のメトリクスにおいても社会の状況に合った評価が可能になり、ブランドヘルスの正確な温度感を把握することができます。

危機管理に役立つ要約感情測定基準

最新のレポートでは、監視する必要があるメトリクスと、それらが重要である理由が解説されています。また、インフルエンサーマーケティングを最大限に活用した戦略もご紹介しています。

インフルエンサーの活用

インフルエンサーと強固な関係を作っておくことは、危機対策ではとくに有効です。メジャーなインフルエンサーでもニッチに強いインフルエンサーでも、ブランドに対して適切なインフルエンサーと関係を作っておくことで、計画が狂い始めたときにセンチメント傾向を回復させてくれる重要な助っ人となります。

ただし、数人の素晴らしいインフルエンサーとパートナーシップを結ぶことができれば終わりというわけではありません。また新しいインフルエンサーが登場したとき、ブランドが会話の中心から外れないよう、引き続きインフルエンサーのチェックは続ける必要があります。そして新しい候補者を見つけるためには、パートナーシップのあるインフルエンサーや、彼らと関りのある人物の会話に耳を傾けることが不可欠です。

NetBaseでは、テンプレートを使用することでインフルエンサー特定用のダッシュボードを簡単に作成し、ブランドやカテゴリーごとに次のような項目をチェックすることができます。

  • フォロワー数/訪問者数で見たトップインフルエンサー
  • インフルエンサーに人気のトレンドキーワードやハッシュタグ
  • 最もバズっているインフルエンサーの投稿とメディア
op-influencers-by-engagement-and-metrics

各分野でインフルエンサーは次々に入れ替わります。ブランドヘルスを維持するためには、ソーシャル・リスニングの一部としてインフルエンサーのモニタリングを継続的に行いましょう。

ここまでレポートの一部の内容をご紹介しました。レポートでは、この他にも新型コロナウイルスの危機を乗り越えるための対策についてご紹介しています。新型コロナウイルスへの適切な危機対応でトップに立ちましょう。レポートのダウンロードはこちらから。

また、NetBaseによるインフルエンサー特定やブランドリスク検知、市場トレンド分析などのデモンストレーションをご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

Leave A Comment

You must be logged in to post a comment.

Share via
Copy link
Powered by Social Snap