2021年の市場調査トレンド10選

参照元:https://netbasequid.com/blog/market-research-trends/
本記事はNetBase Solutionsによって書かれた上記の記事を翻訳したものです。


不十分な情報で市場をナビゲートすることは、砂漠で針を探しまわるようなものです。消費者情報競合情報市場情報で財源を満たせば、ビジネスのやり方に新しい息吹を吹き込むことができます。2021年の市場調査トレンド10選は、まさにそれを実現するものです。

普遍的なビジネスの水面下で湧き上がるホワイトスペースの機会新しいトレンドへの洞察を解き明かすことは、市場を開拓していく力を与えてくれます。異なる結果を出そうとしているにもかかわらず、同じ方法で結果を出そうとすることはもはや狂気です。また、昨日はうまくいったと高をくくっていても、市場を見渡せば自分のいないところで動いていることもあります。

データ分析は退屈に見えるかもしれませんが、刻々と変化する市場の雰囲気や、あなたが熱心に求めている消費者について、新しい認識を得るための開かれた扉なのです。ビジネスにおいて唯一不変なのは、市場が予測不可能なことです。実用的なマーケットインテリジェンスは、その時点で利用可能な風と航路のマッピングを提供します。

ベースラインとなる指標は、目的地までのロードマップ構成に役立ちますし、グローバルなトレンドの浮き沈みは、いつ、どこでアクションを起こすべきかについて判断するのに役立ちます。ここでは、2021年の市場調査トレンドのトップ10をご紹介します。これを見れば、目標地点まで、最小限のリスクで済み、嵐に巻き込まれるリスクを避けることができるでしょう。

本題に入る前に、いくつかの市場調査の統計データを見てみましょう。

  • 人工知能(AI)は、市場調査の方法を急速に変化させています。世界的に見ると、AI市場は2019年に270億ドル以上を獲得し、2027年にはCAGR 33%で266.9億ドルまで拡大すると予想されています。
  • Statista社によると、市場調査業界の収益は、2008年の320億ドルから2019年には730億ドルに成長しています。
  • 1,071人を対象に、市場調査で使用する伝統的な定量的手法について調査したところ、圧倒的多数(89%)がオンライン調査を定期的に利用していることがわかりました。10%は今でも定期的に郵送を利用していると答えています。

まずは、市場調査ツールがどのように変化してきたのかを共有し、トレンドを掘り下げていきましょう。


市場調査ツールはどのように進化してきたか

1.消費者と市場の総合的な情報把握

2.従来の調査方法が廃止され、AIの導入が進む

3.隣接している市場の把握

4.企業の価値観と消費者の価値観の一致

5.スマートな調査で、ターゲットに合わせたインサイトを獲得する

6.リアルタイム・ソーシャルリスニングの導入

7.分析指標の質への再注目

8.長期間のトレンドトラッキング

9.顧客体験の発見と再定義

10.より少ないプラットフォームでより強力な結果を


市場調査ツールはどのように進化してきたか

1920年代、市場調査が本格的に始まり、アンケートが主流となりました。ダニエル・スターチという人物は、心理学者であり数学者でもありました。彼は、街中で人々に声をかけ、読んだことのある大衆誌の広告を覚えているかどうかを尋ねました。スターチはその情報をもとに、発行部数と照らし合わせて、どの広告が最も効果的であるかを調べていました。

今にして思えば、非常に初歩的なことですが、正しい方向への一歩だったと思います。必要な道具は、靴とメモ帳だけ。その結果は、決して網羅的なものではありませんでしたが、ジャーナリストは、ただ広告を書いてそれが読まれればいいと思っていたので、これまでの方法に比べれば格段に進歩していました。

1960年代に入ると、消費者情報を収集するための主な市場調査方法として、定量調査フォーカスグループが用いられるようになります。コンピュータを使って調査ができるようになると、統計データを重視するようになりました。業界では、消費者が言っていることと実際に行っていることの間に食い違いがあることが明らかになっていたためです。この乖離を把握するための市場調査が、処理能力の進化によって可能になったのです。

インターネットの普及により、研究者がデータを取得するための新たな扉が開かれ、消費者の思考、感情、行動へのアクセスが拡大しました。現在では、クラウドコンピューティングと人工知能の進歩により、膨大なデータセットを保存・評価する手段を用いて、消費者データに24時間いつでもアクセスできるようになり、デジタル時代にしっかりと根付いています。

新年を迎え、新たな常識が生まれた今も、時代は日々変化しています。そんな今年のトレンドを掘り下げてみましょう。


1.消費者と市場の総合的な情報把握

戦略を練り、リスクを最小限に抑えるためには、消費者や市場の情報を集約した包括的な視点が必要です。そのためには、ありとあらゆるリソースからデータを収集する必要があります。

より多くのデータセットを手に入れることができれば、より良い情報を得ることができます。しかし、何事もバランスが大切です。市場の動きを理解せずに、ブランドを取り巻く消費者の声に傾倒しすぎると、ブランドのポジショニングに関する知識が偏ってしまいます。

逆に、市場の状況をしっかりと理解していても、ソーシャルメディアのトレンドラインをしっかりと把握していなければ、膨大な数の顧客層にからのメッセージを過小評価してしまう可能性があります。

特定の分野で競合他社が常に優位に立っている場合、彼らはあなたよりも情報を持っている可能性があります。ビジネスにおけるアジリティ(敏捷性)は、虚勢を張ることではなく、消費者や市場の情報に対する総合的なアプローチによって築かれるものです。コロナウイルスのパンデミックが多くの業界にもたらした混乱の後、ブランドは情報の獲得競争に巻き込まれています。これはトップへの競争であり、最初に方向転換することができたものが勝者となります。適切な情報がなければ、ブランドはコストのかかるミスを犯し、最終的な利益に悪影響を及ぼします。

昨年は、多くの業界で「溺れるか泳ぐか」の年でしたが、それは即応性の重要性に光を当てたものでした。ブランドは、不測のリスクに備えて粘り強く対応してきましたが、それに伴い、堅牢なデータネットワークに基づいて構築された、アクセス可能で実用的な情報への深い渇望が生じています。

スピードを追求するあまり、孤立してしまったデータは、資源の枯渇を招き、機動的な意思決定の妨げとなります。今まで以上に、ブランドポジションを理解するためには、社内データ、消費者情報、ソーシャル情報、戦略的市場情報などの孤立したデータを結び付けていく必要があります。

消費者情報は、ソーシャルメディア分析、従業員や製品のレビュー、アンケート調査などに加えて、購買データに基づいて構築され、顧客の声(VoC)について深く強固な視点を提供する必要があります。同様に、競合他社の情報にも同じような洞察が必要であり、同様に積極的に情報を提供すしていく必要があります。Glassdoorのレビューから得られる情報を見てみましょう。このようなデータを市場調査ツールにアップロードすることで、組織をより深く理解することができるのです。

マーケット・インテリジェンスは、グローバルなポジショニング、トレンド、競合他社の動向などを総合的に理解した上で、トップダウンのアプローチで行う必要があります。カテゴリーを絞り込むと、自社を取り巻くM&Aや特許の状況に関するデータが必要になるかもしれません。また、収益報告書などの非構造化データを入手して、競合他社の情報を得ることも、優位に立つためには重要なことです。

消費者や市場全体を対象とした意味のあるデータを豊富に入手できるかどうかが、今年のトップランナーとそうでない者の違いとなるでしょう。優位に立つためには、市場調査ツールは、どんなことにも対応できる必要がありますが、その選択肢は非常に多いはずです。


2.従来の調査方法が廃止され、AIの導入が進む

従来のリサーチ方法は、ラクダのようになりつつあります。グローバル経済では市場の動きが速すぎるため、従来の方法では妥当性を保つことができないのです。例えば、消費者の製品レビューをデータ分析ツールにアップロードすれば、すぐにデータを詳細に分析することができます。

人工知能を市場調査に組み込むことで、迅速に洞察を得ることができるようになります。機械学習のスピードと機能性は日々向上しており、市場情報を総合的に把握するための最速の手段として、この技術の導入が急がれています。

アンケートやフォーカスグループなどの標準的な方法では、単に時間がかかりすぎて面倒なだけで勝負になりません。A社が調査結果を入手して処理する頃には、B社はすでに意思決定者に情報を伝え、戦略を立て、行動を起こしています。今後、人工知能を大規模に導入していないブランドや機関は、永遠にキャッチアップのゲームを続けることを余儀なくされるでしょう。

さらに、人工知能を使えば、膨大なデータセットを解析し、ノイズを取り除き、従来の手法では夢にも思わなかった深い洞察を見出すことができます。しかも、機械は休みを取る必要もありません。

AIを活用したデータ分析は、VoCを構成要素に分解し、人間の言葉の中にあるスペクトラムの指標の傾向と洞察を明らかにします。人間の研究者が従来の方法でこのような豊かな洞察力を大規模に実現しようとすると、コストが膨大になり、挑戦すること自体がおかしなことになってしまいます。また、AIの標準であるリアルタイムの処理速度にも近づけないでしょう。

アジリティはビジネスの未来であり、インサイトへのスピードは、今日の市場で先頭集団を走るための最も重要な側面の一つです。AIは、今後数年間の年平均成長率が33%と推定されており、市場調査業界はこの技術に大きな期待を寄せています。適応が遅れている企業や業界は、情報に飢えることになるでしょう。


3.隣接している市場の把握

自分たちの市場を維持することに苦労しているのに、今度は隣接関係をもっと理解する必要があるのでしょうか?

そうです。急転直下が大切だと言いましたが、転換先でお互いに干渉してしまいます。

危機が訪れたときの対処方法は、”もしもに備える“のではなくすでにあるも別の手段へと”いつ切り替えるか“なのです。もしものときに、隣接する市場についての情報が不足していたとします。そのような場合、競合他社があなたの食事しているテーブルから皿を横取りに出てくるかもしれません。

自然災害やサプライチェーンの混乱により、標準的なビジネスアプローチができなくなった場合、あなたはどうしますか?もし、あなたのビジネスの市場が枯渇したとしたら、隣接する別の市場のドアに足を踏み入れることができる強みは何でしょうか?

Uberは、パンデミックの到来を予想していませんでしたが、私たちも同様です。ライドシェアは大盛況で、Uberはその市場の王者でした。そして、その市場は事実上一夜にして消えてしまったのです。幸いなことに、彼らはUber Eatsという隣接する市場にすでに投資していました。

パンデミックが始まった時点で、ライドシェアは通常の収益のほんの一部になってしまったのです。もし、Uberが副業の可能性を現実のものにしていなかったら、1年後のUberのストーリーはどうなっていたでしょうか?Uber Eatsは、Uberがパンデミックの最も困難な時期を乗り越えるための手段であり、以下のように、ポジティブな感情を享受しています。全体的に、肯定的な感情は、-100から100のスケールで55%となっています。

別の重点分野に方向転換し、素早く移行することで、大惨事を回避することができました。事態が悪化したときのプランBの選択肢は横に移動することです。これが1つ目の理由です。

すぐに切り替えるには隣接する市場のことを前後関係なく知っておく必要がありますが、ここに2つ目の理由があります。危機に瀕しているのがあなたではなく、隣接する部門だったらどうでしょう?彼らは、あなたの利益の一部に目を向ける可能性があります。もちろん、すべてのシナリオを想定することはできませんが、相手が誰で、何をしているのかを把握していれば、ゼロから始めるよりも、自分達の領域から相手を排除することができます


4.企業の価値観と消費者の価値観の一致

消費者はかつてないほどにブランドを調査しており、その傾向は衰えることを知りません。パンデミックの際、人々は自分と同じことに関心を持っているブランドにお金を使おうと、自分の価値観に合ったブランドを探し始めていることがわかりました。

環境への配慮、クジラの保護、エシカルファッション、SDGs、ブラック企業か否かなど、消費者はあなたのブランドについて下調べしています。このことに注意を払っていないブランドは、このことを心に留めている競合他社に顧客を奪われることになります。

沈黙は有効な選択肢ではありませんし、古めかしいミッション・ステートメントも有効ではありません。消費者の動向に注意を払っている先進的なブランドは、すでに調整を行い、それを行動で裏付けています。もし顧客があなたのウェブサイトを見て、ミッションステートメントが1998年のウェブページのように書かれていたら、その顧客はあなたの会社の利益には繋がりません。

精通した消費者は、ブランドを自分の個性の延長線上にあるものとして見ています。彼らは、自分のお金がどこに行くのかを調べるという大変な作業を行っており、それは彼らにとって非常に重要なことなのです。彼らにとって、ミッションステートメントが古くなった牛乳のようだと非常に不愉快に感じます。彼らは、自分たちが関心を持っている社会問題や環境問題に注意を払い、意味のある方法で行動しているブランドの製品やサービスを求めています。

そのためには、行動に裏打ちされた新鮮なミッションステートメントが必要なのです。さらに、信頼性を高めるために、第三者機関による独自の検証を行うことも必要です。消費者はもともとブランドに対して懐疑的なので、その緊張感を和らげるためにできることは何でもしておきましょう。

パタゴニアは、ミッション・ステートメントが正しく機能している好例です。企業としての自分たちの姿を忠実に守り、その過程で多くの忠実な顧客を獲得してきました。ターゲット層にとって何が重要なのかを認識し、それを実行に移してきました。

実際、彼らは環境保護活動に積極的で、ブランドの行動にまつわるストーリーを伝えることに長けています。Quid Socialを見ると、ソーシャルメディアのユーザーが環境問題についてよく話しており、ブランドが消費者の関心事に共鳴していることがわかります。

いずれにしても、ミッションステートメントを見直すことは、絵空事ではありません。ミッションステートメントは、あなたがブランドとしてどのような存在であるかを示すものです。しかし、あなたが注意を払っていることを示すことは非常に重要です。言葉に裏付けられた行動は、消費者の心の中にあるケーキをコーティングするアイシングです。

推測だけで選定することは愚かであり、有害である可能性があるため、市場調査を利用してこの分野での取り組みを進めてください。世界的なトレンドを理解した上でパタゴニアのミッションステートメントを見ると、トピックのクラスターに記されているキーワードだけで実際に書くことができます。

ブランドのソーシャルメディアでの会話から、ターゲットとなる顧客の共感を得られるトレンドがわかります。それらをミッション・ステートメントで強調しましょう。あなたが顧客の価値観に気づき、それに合わせていることを顧客に示すことで、ブランドストーリーと顧客体験を強化することができます。


5.スマートな調査で、ターゲットに合わせたインサイトを獲得する

スマートサーベイは、世界的なデジタルトランスフォーメーションの流れの中で、市場調査業界で盛んに採用されているもう一つのトレンドです。従来の調査方法では、調査データの収集に比較的時間がかかり、煩雑であったため、これは理にかなっています。それだけではなく、デジタル調査をうまく実施すれば、従来の方法よりも優れた回答率を得ることができ、しかも迅速に実施することができます。

現代の市場調査ではインサイトへの到達速度が重要であるため、このデータ収集ツールを武器として追加することは、ターゲットとなるインサイトを獲得するために不可欠です。アンケート調査は、マーケットリサーチの原点であり、今日でもカスタマージャーニーの重要な瞬間からインサイトを抽出するための手法として使われています。目的は同じですが、その方法はより優れています。

例えば、従来の郵送によるアンケート調査は、ギャンブルのようなものです。回答が得られるかどうかは、消費者がアンケートを受け取り、記入する気分になっているかどうか、そして回答の選択肢が自分の意見に合っているかどうかにかかっています。これらの要素が欠けていれば、何も得ることができず、ゴミ箱にお金を捨てることになります。

デジタルの世界では、消費者は詐欺師や悪意のある動機にますます注意を払うようになっています。アンケート調査のタイミングが悪かったり、おとり広告だと感じさせるようなインセンティブがあったりすると、消費者は利用されたと感じるでしょう。これは消費者にとって不快なものであり、ブランドがスマートなアンケートを開発する際には、常に念頭に置いておく必要があります。

しかし、カスタマージャーニーの適切なタイミングで率直なフィードバックを収集するスマートな調査を設計・実施すれば、その努力に見合うだけの成果が得られます。また、お客様が押し付けられたと感じることもありません。アンケートが消費者に適切なインセンティブを与えるものであれば、消費者は喜んでフィードバックを提供するでしょう。なぜなら、あなたが消費者の時間に対して付加価値を与えたからです。

スマートな調査によって得られるブランド固有の消費者情報は、消費者や市場の全体的な情報にもつながります。AI、チャットボット、パーソナライゼーションを大規模に導入することで、アプリ内やチェックアウト前後にパーソナライズされたアンケートを作成することができ、お客様がブランドに最も深く関わっているときに、インタラクションをさらに人間らしくすることができるので、機械的にはなりません。

また、先進的なスマートサーベイの例としては、フォーカスグループでの顔認識キューを用いた感情ベースの調査や、CX戦略に関連して選択的にまとめられたコミュニティから得られる非干渉型のフィードバックなどがあります。スマートサーベイに関するセンチメントは今、ポジティブな波に乗っているので、ここで競合他社を出し抜くことは賢明なことです。

どのような方法でスマートな調査を行うにしても、市場調査によってターゲットの最適なアプローチ方法を知ることができ、無駄な時間を最小限に抑え、回答率を最大化することができます。


6.リアルタイム・ソーシャルリスニングの導入

今後、競合他社を凌駕するブランドの差別化要因となるトレンドは、リアルタイムでのソーシャルメディアリスニングです。社会、経済、政治の動向を反映するソーシャルメディアは、常にオンの状態であり、ビジネスを行うことは地雷原を走り抜けるようなものです。ある程度のソーシャルリスニングはあるに越したことはありませんが、長い目で見ていくならば、リアルタイムのモニタリングが必要です。

あなたのブランドの寿命は、ソーシャルメディアでの失敗を避け、消費者の情報を活用することにかかっています。イノサイト社の調査によると、1964年にS&P500に参加していた企業がリストから外れるまでの平均は33年でした。しかし、2016年には24年に低下し、2027年にはわずか12年にまで低下すると予測されています。

1955年にFortune 500を構成していた企業の88%がすでにリストに存在していないという事実と合わせて考えると、長寿は保証されていないことがわかります。恐竜のようになってしまわないようにするには、社会情勢を常に把握し、新しいトレンドを理解することです。ここでは、ソーシャルリスニングに関する話題の中で、最も関心の高い分野を紹介します。

ご覧の通り、誤報の監視と管理がトップ5に入っているのには理由があります。これらは、競合他社が注目している問題です。ソーシャルが眠らないということは、市場に影響を与える可能性も眠らないということです。

日曜のゴルフコースで、あるソーシャルメディアの投稿が話題の社会問題の悪い面を突いたために、ブランドへの言及が一気に増えたとしたら、それをすぐに知る必要があります。また、ソーシャルメディア分析ツールで、アクティビティが基準となる指標から外れた場合のアラートを設定しておけば、万が一に備えていつでも対応することができます。

ブランドを長持ちさせるためには、リアルタイムのソーシャルリスニングを、潜在的な危機に対するストップロスオーダーのように考えてみましょう。情報は早ければ早いほどいいのです。


7.分析指標の質への再注目

ベースラインメトリクスについては、正確さが最も重要です。別々の分析ツールからメトリクスを集約している場合は、ソース間で何かが失われていないか、特に注意を払わなければなりません。専用のソーシャルリスニングプラットフォームを使用している場合でも、メトリクスにノイズが混じらないように注意しなければなりません。

具体的にはどのようなことでしょうか?例えば、ブランドのセンチメントを再評価するためにブランドのソーシャルメディア監査を行う場合、データがトピックから外れた言及や類似のハッシュタグ、スパムコンテンツに汚染されていないことを認知する必要があります。クリーンなデータセットは、ブランドの健康状態を明確にしてくれます。もしデータが雑然としていたら、そもそもブランドについて正確に表すことができません

つまり、その後のブランドヘルスの分析は、誤った測定基準で行われることになるのです。また、使用しているデータ分析ツールが、データを細かいレベルまで切り分けることができない場合も同様です。

ブランドの測定基準を確立するには、量よりも質が重要です。そうでなければ、測定は無駄な作業となり、あなたの努力に見合う成果はほとんど得られないでしょう。

例えば、先日アルゼンチンのパタゴニアで火災が発生し、ソーシャルメディアで大きな話題になっていました。もし同名であるパタゴニアのブランドを分析する際に、これらの言及が含まれたままになっていたら、火災が発生した月のブランド指標が歪んでしまうことになります。

掘り下げて無関係な投稿を切り捨てることができれば、信頼できるブランドの明確なイメージを得ることができます。そして、これがこのトレンドの原動力となっています。つまり、揺るぎない正確さに基づいて構築された質の高い測定基準への渇望です。

結局のところ、来年、前年比で比較したときに火事のことを思い出すでしょうか?そうではありません。そして、「インプレッション」と「メンション」が大きく異なることを不思議に思うことでしょう。だからこそ、トップブランドは最初からピンポイントの精度を求め、透明性があり、微調整が可能な結果を求めているのです。そして、あなたもそうすべきなのです。


8.長期間のトレンドトラッキング

トレンドが時系列でどのように変動しているかを理解することで、市場の動きの背景を知ることができます。トレンドトラッキングは、マーケットインテリジェンスのための「設定したら終わり」というシナリオではありません。継続的なトレンド分析は、ブランドがいつ撤退し、いつ前進すべきかを知る上で重要な役割を果たします。

確かに昨年は、コロナウイルスが世界中の市場に与えた衝撃的な影響により、トレンドが急上昇したものもあれば、後退したものもありました。そして、今年もウイルスを乗り越えていくための課題がありますが、トレンドが論理的に行動する保証はありません。

市場には予測不可能な気質があるため、トレンドは全体を左右するムードの影響を直接受けます。持続可能性が長年のトレンドだからといって、それを軸にした取り組みをして夕日に向かって走り出すことはできません。

そのような考え方はトラブルの元であり、多くのブランドが存在しなくなった理由でもあります。言い換えれば、時流に乗ってブランドを維持することは、短期的には利益を生むかもしれませんが、長期的には大きな賭けになるということです。トレンドは膨らみ、後退し、新たな方向へと枝分かれしていくものであり、ブランドはこれまでにないほど長期的な動きに注目して戦略を立てています。

暗号通貨とブロックチェーン技術はいま白熱しており、イーロン・マスクのような影響力のある人々に注目されています。多くの金融機関やKOL(Key Opinion Leader)は、いまだにこれを流行だと書いています。しかし、そうでしょうか?1兆ドルの時価総額は、注目に値するかもしれません。

とはいえ、その非中央集権的な特性は、政府や機関投資家の銀行業務に破壊的な影響を与える可能性があります。ここでは、NetBase Quidの企業データセットを用いて、ビットコインに関わる企業への民間投資を時系列で見てみましょう。

この業界に少しでも興味があれば、最近の投資額のかなりの急増について知りたいと思うはずです。また、過去5年間の暗号通貨分野の特許活動を見てみると、よくわかります。例えば、この5年間に出願された特許は1,000件を超えていますが、取得された235件のうち、その大半は昨年に起きたもので、「所有権を移転するためのコンピュータで実装された方法」に関するものは23回出願されています。興味深いですね。

縦断的にトレンドを追跡することで、サプライズを最小限に抑え、潮流がどのように変化しても、ブランドを最適なポジションに置くことができます。


9.顧客体験の発見と再定義

コロナウイルスを背景にしたEコマースの急速な普及により、多くのブランドがCX戦略を見直しています。元の状態に戻るのでしょうか?しかし、清潔さへの意識の高さやEコマースの手軽さは、長期的な影響を及ぼすでしょう。

ですから、ブランドはユニークで記憶に残る顧客体験を生み出す新しい方法を見つける必要があります。ここでは、デジタルトランスフォーメーションの流れに沿って、オンラインで消費者とのつながりを深める機会を模索する必要があります。

そのためには、市場調査が欠かせません。また、人口統計学的データも必要ですが、心理学的データの収集にも力を入れるべきです。つまり、年齢、人種、性別だけでなく、ターゲットとなる消費者の価値観、興味、態度、性格タイプなどの情報を収集し、戦略に反映させるのです。これらの心理的特徴は、人口統計学的な指標を超えて、理想的な顧客に合ったメッセージを発信することができます。

さらに、大規模なパーソナライゼーションにも大きな関心が寄せられています。多くのブランドが企業レベルでのパーソナライゼーションの導入に苦戦していますが、導入したブランドはその効果を享受しています。フォーブス誌によると、調査対象となった経営者の40%が、”パーソナライゼーションは、消費者向け直販チャネルにおける売上、バスケットサイズ、利益の最大化に直接的な影響を与えている “と回答しています。

Eメールやチャットボットの会話にお客様の名前を含めることは、まず手始めに行うべきことです。消費者データに基づいたパーソナライズされた推奨事項やペインポイントの提案は、カスタマイズされた消費者体験を提供するための追加の方法です。デジタルでの対話に人間らしさを加えるための、ちょっとした工夫です。それは単純に効果的です。


10.より少ないプラットフォームでより強力な結果を

以前にもご紹介したように、世界経済が絶え間なく動いている今、正確な情報迅速に入手することはかなり重要な課題です。しかし、残念ながら多くの企業では、市場調査のために使用しているプラットフォームの数が多すぎます。もしあなたのマーテックスタックが扱いにくいものになっているなら、いまが変化の時です。

なぜなら、効率化こそが重要だからです。市場調査の分析ツールが一つの傘下にあれば、それだけで世界が変わります。ただ、先に手を打った者には必ず利益がもたらされることを覚えておいてください。煩雑なリサーチ方法やツールは、今日のようなペースの速い環境では成功の秘訣ではありません。

自分のマーテックスタックを監査する際には、何が必要で何が必要でないかを正直に伝えなければなりません。プラットフォームやリソースは時間とともに変化し、不要な重複、非互換性の問題、ブルートウェア、ワークフローの低下などを引き起こします。扱うツールが多ければ多いほど、ツール間で問題が発生する可能性も高くなります。

データ分析ツールは、市場を見る目と耳であり、脅威に対する最良の防御策の一つです。データ分析ツールは、ここまで取り上げてきたようなトレンドのすべてを伝えてくれます。データ分析ツールの強力な機能を支配下に置くことがブランドのニーズに合致するのであれば、それは必要な方向性です。

昨年は、情報を得ることの重要性が強調された年でした。これを受けて、世界中のブランドは、市場調査を次のレベルに引き上げています。今年は、世界がパンデミックを過去のものにしようとする中で、独自のチャレンジが待ち受けています。

あとは、新たな変化の波に消費者がどう反応するかです。消費者や市場の情報を十分に把握しているブランドは、他のブランドよりも一歩先を行くことができるでしょう。これらのトレンドは、どのブランドにとっても難しい目標であることは間違いありません。しかし、その多くは、他の目標の上に成り立っています。目標を分析し、低いところからアプローチし、そこから市場調査の範囲を広げていきましょう。細分化して体系的にアプローチしてください。

大切なのは、正確なインサイトを積み重ねること。基盤がしっかりしていれば、スピードは必ずついてきます。次世代の人工知能を搭載した世界最高水準のデータ分析ツールで、あなたの市場調査のギアを上げる手助けをします。


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