新型肺炎と冷凍食品需要の関連分析

最近、新型肺炎の影響で外出することが少なくなったため、家に籠れるよう冷凍食品を買っておくことが増えました。今まであまり使うことがなかったのですが、温めて食べて見ると、手軽さとおいしさに驚きました!外出せずにこれだけ簡単に美味しいものが食べられるとは……。これまでスーパーでは素通りしていた冷凍食品コーナーも、最近は必ずチェックしています。

新型肺炎の影響は冷凍食品市場にも及んでいるのではないか…….そう思い、新型肺炎が冷凍食品市場に与えている影響について、NetBaseを使用してソーシャルリスニング分析をしてみることにしました。

冷凍食品に関する投稿数の推移

「冷凍食品」「冷食」というキーワードで2020年1月1日から3月24日までの投稿を収集したところ、投稿数は288,366件と、分析するには十分なボリュームがあります。

投稿数の推移は、多少の波はあるものの、2月の後半に急増しています。

投稿数が急増した背景を分析するため、2月26日から3月3日までの投稿の内容をワードクラウドで見てみましょう。タイムライン上で日付の範囲を選択します。

投稿数増加の背景

この日付範囲でワードクラウドを見ると、「コロナ」「買い占め」「こもる」など、コロナウイルスに関連していると考えられるキーワードが目立ちます。

また、2月28日に政府が小中高へ臨時休校要請を行うことが発表されたためか、「子供」「お昼」「夏休み」などのキーワードもあります。

※キーワードの大きさは、そのキーワードへのメンション数を表します。

もう少し詳細に内容を見てみましょう。

「夏休み前」というキーワードをクリックして実際の投稿を確認すると、「コロナウィルスの影響で学校が臨時休校になったため、夏休み前と同じように冷凍食品やお菓子を買いだめしておく」という内容の投稿が見られました。

「買い占め」というキーワードでは、コロナウィルスの影響による買い占めがマスクやトイレットペーパーだけでなく冷凍食品やレトルト食品、缶詰などにも及んでいるという内容の投稿が見られました。

やはり、コロナウイルスの影響で冷凍食品への需要は高まっているようです。

センチメント分析

次に、センチメントの観点から分析してみましょう。私は冷凍食品の買い占めが起きていることにも気づかず、呑気に冷凍食品の美味しさに感動していたわけですが、他の消費者のみなさんはどうなのでしょうか。「行動」と「感情」の側面からそれぞれのセンチメントを分析してみます。

「行動」に関するセンチメントを見ると、「買う」「買い占める」「買い込む」といったキーワードが目立ち、消費者のニーズが高まっていることが伺えます。

※緑はポジティブ、赤はネガティブなキーワードです。

「感情」のセンチメント分析では、「品薄」「売り切れ」などのネガティブなキーワードが見られますが、それにも増して「美味しい」「美味い」「すごい」などのポジティブなキーワードが目立ち、みなさん冷凍食品の美味しさに感動していることが伝わってきます。同じように感じている人が多いようで安心しました。

これまで冷凍食品を利用していなかった人にとっては、自分や子供の在宅時間が長くなることで冷凍食品を利用するきっかけとなり、冷凍食品の美味しさに気が付いたり、改めて実感したりする機会になっているようです。

新型肺炎の影響が収まり、在宅勤務や臨時休校から通常通りの生活に戻っても、一度冷凍食品の美味しさに気が付いた人は今後も日常的な冷凍食品ユーザーになるかもしれませんね。

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。今後も引き続きNetBaseを利用した分析をご紹介していきますのでお楽しみに!

NetBaseに関するご質問やデモのご依頼、レポートに関するご意見等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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