EMEAの環境保全に対するソーシャル・センチメント

by Kimberly Surico | 2018年9月10日| ソーシャルリスニング
参照元: https://www.netbase.com/blog/the-social-sentiment-of-saving-the-planet-in-emea/
本記事はNetBase Solutionsによって書かれた上記の記事を翻訳したものです。

企業やブランドとして「環境保護」の路線を打ち出すのは、環境やリサイクルに関わる企業だけでなく、ミレニアル世代やZ世代、社会問題に関心のある消費者層を取り込みたい企業にとっても賢明な戦略です。環境保全に対する社会的な意識はヨーロッパ、中東、アフリカのEMEAと呼ばれる地域でとくに強く、今、マーケターたちがこれに注目しています。

持続可能性に関わるCSR

持続可能性と環境をめぐる世界的なセンチメントは、調査してみるとさまざまな側面を見せます。

人間によって壊されつつあるもの(#destroy)と、人間がとるべき行動(#provide)に関するハッシュタグのデータを分析すると、私たちには地球を脅威(#thread)から守るためにやるべきこと(#work)がまだたくさんあることが分かります。企業にとっては、環境保全のための取り組みが、消費者の企業に対する好感や顧客ロイヤルティを高め、顧客とのコミュニケーションの機会を生み出す手段にもなるでしょう。

例えば、イギリスのソーシャルWEB上のデータを簡単に分析してみると、野生動物の保護や自然エネルギー、菜食主義に関する投稿が多いことがわかります。

もう少し詳細に分析してみみると、再生可能エネルギーに関するトピックではピーター・ストラシャン教授(Prof Peter Strachan)という人物が、数は少ないもののエンゲージメントの高いオーディエンスを獲得しており、影響力のあるインフルエンサーであることがわかります。もし、CSRの取り組みとして環境保全や再生可能エネルギーの普及活動などを考えているのであれば、彼はあなたが探しているインフルエンサーかもしれません。

また環境に負荷をかけないビーガンの生活を支援するために、ビーガンアイスクリームの開発を事業として検討しているとしましょう。実際に市場に参入する前でも、ソーシャル・アナリティクスによってヨーロッパの人々にどのフレーバーが人気なのか分析することはできますが、市場に新しく参入するとき必ず問題となるのは、信頼性です。

そんなときは、例えばHerbivore Clubのような組織と協力するといいでしょう。Herbivore Clubは、ヴィーガンの活動支援や動物保護活動を行う匿名の福祉団体で、もしあなたの企業がこの組織の活動に賛同し、倫理的・経済的にサポートできるなら、スポンサーなどとして提携し協力することで、相互に有益な関係を築けるでしょう。

オンラインは宇宙のように広大なので、その中から同じ目標を持った将来のパートナーを見つけ出すのは難しいかもしれませんが、ここでものを言うのがテクノロジーです。地球環境の保護においても、新たな市場に参入するときにも、オンライン上のデータを収集・処理するテクノロジーを活用したソーシャル・センチメント分析は、今や欠かせないものとなりました。

テクノロジーの進歩と課題

テクノロジーは今後世界の持続可能性の問題を解決するという役割を担っており、2018年にダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会のなかでもテクノロジーの進歩は主要なテーマとして取り上げられました。フォーラムでは、人類を「ホモ=テクノロギクス(私たちの祖先である狩猟採集民族の考え方を持った技術的人間)」と称して、テクノロジーの進歩とともに、「私たち人類が地球とつながる方法において、これまでにない文化的な革命」も必要であるとされました。

私たち人類が地球と繋がる方法の一つは、環境保全に向けて行動し、それを他の人へと共有することです。このような動きは少しずつ広まっていきますが、世界中、とくにアフリカと中東から発信される持続可能性の教訓は、企業が無視できない強力なメッセージを送っています。

例えばケニアでは、リデュース・リユース・リサイクルを重視しており、環境を尊重しています。また、エジプトの大学院では、二酸化炭素の排出や石油価格高騰の問題に対抗するため、空気を動力とした車の設計を行っています。

彼らの努力がオンラインで視聴者の注意を引くことができるなら、中堅企業が行う環境保護キャンペーンであれば、さらに多くの注目を集めることができるでしょう。

環境保全と技術開発のコンプライアンスは、政治的、文化的、社会的な変化の面から議論されます。どれも持続可能性と強い関連性があり、クリエイティブなマーケターであれば、これらの選択肢を自社のビジネスに結びつけることができます。重要なのは、あなたの企業はどのような面で環境と関りがあり、どの面からアプローチするかということです。

トレンドトピックを最大限に活用する

今ホットなトレンドを利用することによって、あなたの会社に有益な影響があるのであれば、注目すべきトレンドを発見して最大限に活用しましょう。反対に、もしあなたの会社にとって意味をなさないのであれば、持続可能性のような素晴らしいテーマでも、無理に利用する必要はありません。例えば、毛皮製品を扱う会社には持続可能性というテーマは適さないでしょう。

ただし、石油会社のような企業ですら再生可能エネルギーにフォーカスしていることからも分かるように、事業内容と一見相反するようなテーマでも、うまく活用することは可能です。

どのようにして最適なテーマを見つけ出し活用するのか、デモンストレーションをご希望の方は下のフォームからお気軽にご相談ください!

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