2019.12.13 By manabe.yuriko No comments yet
by Robyn Lindars | 2019年11月20日 | センチメント分析、トレンド
参照元:https://www.netbase.com/blog/gen-z-millennial-holiday/
本記事はNetBase Solutionsによって書かれた上記の記事を翻訳したものです。
クリスマスシーズンになると、アメリカでは日頃お世話になっている周りの人にホリデーギフトをプレゼントする習慣があります。NetBase社による最新のレポート「Social Media Industry Report 2019: Holiday Gifts: Gen Z & Millennial Picks」では、Z世代とミレニアル世代の消費者がホリデーギフトに何を求めているか分析した結果をまとめています(レポートのダウンロードはこちら)。この記事では、レポートのハイライトをいくつかご紹介します。
それでは、調査方法を確認しましょう。
調査方法
まず、NetBase独自のスコアリングシステムを使用して、Z世代とミレニアル世代に人気のホリデーギフトを洗い出しました。この方法は、メンション数、センチメント傾向、インプレッション、エンゲージメントなどの指標が考慮されています。
次に、洗い出した人気のホリデーギフトごとに「購入意向」フィルターを適用して、以下の指標でブランドや商品がどの程度注目を集めているか評価しました。
- メンション数
- 投稿数
- 推定インプレッション
- ホリデーシーズンまでの過去3か月間のセンチメント
そして、すべてのブランドを各スコアごとにランク付けし、累積スコアを算出しました。
メンション数が多いブランドはトップ10に入る可能性が高くなりますが、総合的に高いスコアを得るためには、センチメント傾向やエンゲージメントにおいても高いスコアが必要です。
また、メンション数が多いブランドは、否定的な感情で顧客からの苦情が多くなる傾向があるため、メンション数が少ないブランドも、センチメントとエンゲージメントのスコア次第ではトップ10に入ることができます。
このように、基準を適切に設定し、業界最高水準のAIを活用して分析を行いました。
今回の調査では、Z世代とミレニアル世代に焦点を当てています。ベビーブーム世代やX世代だってホリデーギフトを購入するはずですが、なぜなのでしょうか。
なぜZ世代とミレニアル世代に注目するのか
Z世代に注目した調査はまだ多くありませんが、Z世代は2020年までに消費全体の40%に影響すると予測されています。また、ミレニアル世代はデジタルネイティブの第一世代であるため、彼らの購買行動は消費者の購買習慣データと非常に高い関連性をもっています。彼らは流行を作り出すことが多く、インフルエンサーになる確率が高い世代グループです。
マーケティング担当者にとって、これらの世代は今後最大の注意を払う必要がある世代です。
この世代が重視すること
ミレニアル世代と、さらに若くデジタルに慣れ親しんでいるZ世代は、企業やブランド側の個人的で人間的な対応(パーソナルタッチ)を高く評価します。これは他の世代とも共通しています。
この世代に特徴的なのは、彼らの価値観を企業側が尊重し、それを何らかの方法で表現・実証することを重視している点です。彼らは企業側に、販売に焦点を当てるのではなく、個人としての彼らのニーズを理解し、彼らとの人間的な本物のやり取りを期待しているのです。
そのため、企業にとっては顧客体験の観点で高い水準が求められます(顧客体験分析についてはこちら)。彼らに対するカスタマーケアは他に劣らないものでなければなりません。そうでなければ、彼らの関心はより高く評価されている競合のブランドに流れてしまうでしょう。
それでは、この気難しい若者世代はホリデーギフトに何を期待しているのでしょうか?
ここまでは、Z世代とミレニアル世代をまとめて見てきましたが、Z世代とミレニアル世代が「欲しいもの」はかなり異なっており、この観点では1グループにまとめて語ることはできません。それぞれの世代が「欲しいもの」を別々に見ていきましょう。
Z世代が欲しいもの
Z世代が欲しいもの、それは間違いなく Airpods です。Z世代の人物を見ていれば、それが確かであることがわかるでしょう。
彼らが欲しいものトップ15には、テクノロジーやゲームに関する商品が多くランクインしました。中でも特に興味深かったのは、ミニプリンターがランクインしたことです。
成熟したミレニアル世代が欲しいもの
Z世代よりも早く生まれたミレニアル世代の欲しいものは、歳相応に変化しています。Z世代とは対照的に、健康への関心が高まっているようです。
ミレニアル世代が欲しいのもランキングの1位は、後ほどレポートをご覧になる方のため秘密にしておきますが、2位はInstant Potでした。Instant Potとは、日本語では電気圧力鍋と呼ばれ、圧力鍋とスロークッカーの機能を組み合わせた万能調理器具のことです。様々な調理方法の料理がInstant Pot1つででき、調理時間も短縮できるため経済的で、アメリカでは近年人気の商品です。
Instant Potがトップにランクインしていることから、経済的で栄養のある食事を家で作ろうとしていることがわかります。家で作れば安くできるアボカドトーストを、レストランやカフェで15ドルも払って食べるような若者ももちろんいますが、この世代には家計を気にしている人々がいるというのも重要な側面です。(アボカドトースト論争)
また、Fab Fit Fun Boxへの関心が高いこともわかりました。Fab Fit Fun Boxは、四半期(季節)ごとにスキンケア、メイクアップ、ホーム、フィットネス、ファッション関連の商品が定期配送されるサブスクリプションで、「ボックスが到着するとクリスマスが来たようで嬉しい」と消費者に人気の商品です。
この会社は、他にもトレーニング動画や料理番組など数百の動画を無料でストリーミングできるサービス FabFitFun tv や、メンバーシップ特典、#Fabfitfunコミュニティなどを通して顧客のコミュニティも作っています。
NetBaseの最新機能であるAI Studio(AIによる自動テーマ発見機能)により、その他にも予想外の結果が得られました。詳細はレポートをご確認ください。
レポートのご請求は、ISID NetBaseサポートサービスまでお問い合わせください。
Leave A Comment
You must be logged in to post a comment.