2020.02.15 By manabe.yuriko No comments yet
by Lynn Duffy | 2019年9月27日| エグゼクティブインサイト、ソーシャル分析
参照元: https://www.netbase.com/blog/social-analytics-research/
本記事はNetBase Solutionsによって書かれた上記の記事を翻訳したものです。
マーケティングに実用的なインサイトを提供してくれるソーシャル・アナリティクスの需要が高まっています。ソーシャル・アナリティクスとはどのようなものなのか、少しご紹介しましょう。
ソーシャル・アナリティクスはハーネスのようなもの
ブランドにとっては、ソーシャルメディアが絶えず動き回っている大きな動物のようなものだとすれば、ソーシャル・アナリティクスはそのハーネスです。ソーシャルメディアは放っておくとすぐに制御不能になる可能性がありますが、前もってソーシャル・アナリティクスで消費者のインサイトを把握しておけば、消費者の感情が想定と違う方向に進んだり、過熱したりする前に対処することができます。また、ソーシャル・アナリティクスを上手く活用して消費者のインサイトをマーケティングに利用すれば、次にとるべきアクションへの原動力にもなります。
ソーシャル・アナリティクスでできること
ソーシャル・アナリティクスは、非常に多くの場面で活用することができます。以下はその例です。
- 顧客像を明確にし、ターゲティングを行う
- リアルタイムで顧客のインサイトを把握し、顧客の商品に対する不満などの危険を察知して、事態が制御不能になる前に対処する
- カスタマージャーニーを通じて、消費者の態度、好み、期待などへの理解を深める
- 投資の優先順位、製品のギャップ、ロイヤリティドライバーなど、企業の組織的な改善のための情報を収集する
- リーチを広げるため、インフルエンサーを特定する
- 顧客の体験や経験、そのときのインサイトについて調べ、戦略や新製品開発などに活かす
リアルタイム性
消費者の好みや需要はどんどん変化します。商品やブランドに対するイメージが一変してしまうような出来事が今日起こらないとも限りません。そのため、上記のような分析は継続的にモニタリングする必要があります。また、その変化に置いて行かれないよう、リアルタイムで分析を行うことが重要です。ソーシャル・アナリティクスによって継続的に消費者の感情や行動をモニタリングしておけば、その動向をリアルタイムで把握し続けることができ、消費者の変化に即座に対応できます。
消費者の自然な会話をリアルタイムで観察して分析できるのはソーシャル・アナリティクスだけです。この点で、ソーシャル・アナリティクスは企業にとって大きな影響を与えるゲームチェンジャーとなりました。
会話の文脈を捉える
そして、消費者の視点を捉えるとき重要になるのが、会話の文脈を理解することです。ここでいう文脈には、個々の会話の文脈だけでなく、歴史的背景や文化的背景なども含みます。
たとえば、地理的背景を考えてみましょう。消費者が好む/嫌うものの傾向は地理ごとに特徴や違いがあります。アメリカの北東部と最南部では同じブランドメッセージでも異なったメッセージとして伝わる可能性があります。このような背景を理解したうえでデータを解釈することが重要です。
1つの正解はない
ソーシャル・アナリティクスによる分析の結果を「唯一の」真実の情報源と見なしてしまうことがありますが、前述のとおりソーシャルメディア上のデータは絶えず変化しています。あるときに導きだした結果がその後も通用するとは限りません。
また、ソーシャル・アナリティクスはそれぞれの分析ごとに固有です。文脈や解釈の仕方によってデータが異なる意味を持つため、まったく同じように他の場合にも適用できるということはありません。
そのため、ソーシャル・アナリティクスは分析の目的や文脈によって、その都度適切にデータを解釈する必要があるのです。つねに消費者の感情の変化を把握し、文脈に応じて理解することができれば、あなたのブランドを競合他社から差別化することがでるでしょう。
インサイトの発見と裏付け
また、ソーシャル・アナリティクスは新たなアイディアや事実を提供したり、その根拠となる情報を提供する機能も果たします。
マーケターは、自分がブランドについてすでに知っていることで視野が狭くなっていることがあり、彼らが知っている以上のインサイトを見逃してしまうことがあります。しかし、先入観に基づいてインサイトを捉えようとしても、本当のインサイトは見つかりません。
このような場合にも、ソーシャル・アナリティクスによって既存のアイディアやイメージを一転させてしまうような発見ができることがあります。たとえば、競合とのポジショニング、消費者によるブランドのセグメンテーション、試すべき新たなアイディアなど、人間が予想できないようなインサイトが明らかになることがあります。
また、これによって認識や想定とは異なる事実が明らかになったとき、それを信じるためにはまた証拠が必要になりますが、ここでも、ソーシャル・アナリティクスによってその裏付けをとることができます。たとえば、競合とのポジショニング、消費者によるブランドのセグメンテーション、試すべき新たなアイディアなど、ブランドがこれまでとは違う真実を受け入れるときは、社会的な証拠が必要ですが、ソーシャル・アナリティクスによってアイディアを検証することができるのです。
ソーシャル・アナリティクスによってどのような新しい発見ができるか、NetBaseによるデモンストレーションをご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
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